子宮がんは子宮にできるがんです。
がんができる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分かれています。
2018年の年間罹患数が計2万6千人を超える子宮がん。
芸能人や有名人にも子宮がんに罹患した方が多くいます。
この記事では、子宮がんになった芸能人11人の症状や現在の様子についてまとめました。
子宮がんとは
子宮がんは、子宮に発生する悪性腫瘍で次の2種類があります。
- 子宮頚がん:子宮の入り口にできる
- 子宮体がん:子宮の奥にできる
子宮がんは子宮に発生する悪性腫瘍ですが、それには2つの種類があります。子宮の入り口の部分、子宮頚部にできる子宮頚がんと、子宮の奥の部分である子宮体部にできる子宮体がんです。
引用:東京逓信病院 hospital.japanpost.jp
子宮頸がんと子宮体がんでは原因や治療法も異なっています。
子宮頸がんと子宮体がんの特徴について詳しく見る
それぞれの特徴がこちら。
子宮頸がん
・95%以上は性交渉によるヒトパピローマウイルスの感染が原因
・早い人は10代で感染して10代のうちに子宮頚がんを発症する可能性もある
・手術での治療のほか、薬物治療や放射線治療を行う場合がある
引用:がん情報サービス ganjoho.jp
子宮体がん
・エストロゲンという女性ホルモンの刺激が原因となる場合と高齢の方の萎縮内膜が原因になる場合がある
・月経でない時期や閉経後に不正出血する場合がある
・一般的な治療は子宮と卵巣・卵管の摘出だが、一定の条件を満たした場合には卵巣や子宮を残すことが可能
引用:がん情報サービス ganjoho.jp
このように同じ子宮にできるがんであっても、がんができる場所によって症状や治療法が異なります。
特に子宮頸がんについては、2年に1度の検診を受けることが推奨されています。
子宮がんになった芸能人11人はこちら

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1.休井美郷
2.きりまる
3.中野聡子
4.高橋メアリージュン
5.古村比呂
6.森昌子
7.三原じゅん子
8.原千晶
9.向井亜紀
10.大竹しのぶ
11.和田アキ子
それでは順番にご紹介していきます。
1.休井美郷

タレントの休井美郷さんは、2023年6月に子宮頸がんの一歩手前と診断されました。
2023年4月に6年ぶりの子宮頸がん検診を受けたところ、異常を発見。
医者からは「あと半年遅ければ子宮頸がんに進行していたかもしれない」と告げられたそうです。
内視鏡で全身麻酔で眠っている間に、子宮の入り口付近をレーザーで焼く手術を行いました。
6月に手術を終えてからは仕事に復帰されています。
2.きりまる

Youtuberのきりまるさんは2023年5月に子宮頸がんの手術を受けることを公表しています。
元々生理症状から産婦人科に通っていたきりまるさんは、通院先で検診を受診。
2023年2月頃は手術の必要ないステージでしたが、3か月後の検査でステージの進行が判明し、全身麻酔での切除(子宮頚部円錐切除術)をされました。
術後はYoutuberとしての活動を続けています。
3.中野聡子

お笑いコンビ、日本エレキテル連合の中野聡子さんは、2023年1月に子宮体がんを公表しています。
2022年11月当初は子宮頸がんと発表していました。
しかし医者の丁寧な検査の結果、子宮の頸部近くで発生した子宮体がんだったことが明らかになったそうです。
どのような手術を行ったかは明らかになっていませんが、発表から2日で退院していたので、一部のみの切除だと考えられます。
術後はYoutubeでコントの動画を上げるなど、精力的に活動しています。
4.高橋メアリージュン

女優の高橋メアリージュンさんは2016年の秋に子宮頸がんの検診を受診。
子宮頸がんの予防接種を受けていたはいたものの、検査の結果はがんの一歩手前の状態でした。
その後子宮頸部をレーザーで除去する円錐切除術を受けましたが、がん細胞が見つかったそう。
精密検査の結果幸いにも転移はなく、その後は体験を基にした著書を出版するなど克服されています。
5.古村比呂

朝ドラ「チョッちゃん」などで知られる女優の古村比呂さんは、2012年に子宮頸がんを発見されています。
その際は子宮の全摘出手術を受けましたが、5年後の2017年には再発が判明。
肺とリンパ節への転移もわかり、抗がん剤・放射線治療を受けていました。
2019年には経過良好のため抗がん剤治療を休止。
しかし2023年2月に再びリンパ節にがんが見つかり、その後抗がん剤治療を続けています。
6.森昌子

歌手の森昌子さんは2007年頃から更年期障害に悩まされていました。
その後2009年には不正出血から子宮筋腫が発覚。
また子宮筋腫の手術のために検査をしたところ、子宮頸がんも発覚。
レーザーで除去手術を行いましたが、再発しやすい体質から子宮の全摘手術を行いました。
その後はアルバムやシングルを発売していましたが、2019年に芸能界を引退されています。
7.三原じゅん子

元女優の三原じゅん子さんは2008年、人間ドックで子宮頸がんを発見しています。
初めはがんの一歩手前の状態でしたが、精密検査を繰り返すたびに結果が悪くなっていったそうです。
芸能活動への影響を考え、子宮全摘手術を決断。
その後、2010年にはがん患者の支援のために参議院選挙に立候補し、現在は参議院議員として活動しています。
8.原千晶

女優の原千晶さんは2005年2月、体調不良から子宮頸がんを発見し、腫瘍を取り除く手術をしました。
当初は子宮を温存するため、月に1回の検査で経過観察していましたが、2007年ごろから通院を断念。
2009年には再び体調不良から、子宮頸部の腺がんであることが発覚しました。
子宮を含めた女性の生殖器を全てと骨盤の中のリンパ節を除去する手術を行い、抗がん剤治療を半年間継続されています。
その後は女優業の傍ら、がんに関する講演会を行うなど精力的に活動中です。
9.向井亜紀

女優の向井亜紀さんは2000年、妊娠の確認と同時に行われた子宮がんの検査から子宮頸がんを発見されています。
当初は妊娠を継続させるために、子宮の一部を除去する手術を行っていました。
しかし検査の結果、がんの進行が明らかになり、子宮全摘手術を受けます。
更にリンパ節への転移も判明し、抗がん剤治療を行いました。
その後はタレント活動の傍ら、命やがんをテーマにした講演を行うなど精力的に活動中です。
10.大竹しのぶ

女優の大竹しのぶさんは、1992年の産婦人科検診で子宮頸がんと発覚しています。
精密検査の結果は、がんの手前の状態。
レーザーにより子宮の一部を切除する手術を受けました。
退院後は定期健診を受けながら女優活動を続けています。
11.和田アキ子

歌手の和田アキ子さんは、1981年に子宮がんで手術しています。
医師からは手術を受ければ助かるが、子どもが埋めない体になることを告げられました。
結果として子宮を全摘出する手術を受け、手術の10日後には仕事復帰。
その後もテレビなどで精力的に活動中です。
子宮がんの予防や早期発見方法は?

がんの予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、身体活動、適切な体形、感染予防が効果的です。
中でも子宮頸がんの場合、予防接種を受けることによってがんの発生が抑制することができます。
早期発見方法として子宮頸がんの検診を2年に1度受けることが推奨されています。
まとめ
子宮がんになった芸能人についてまとめました。
子宮がんは周辺のリンパへの転移が多いがんです。
早期発見のための検診や定期的な経過観察、不正出血の際の早期受診は非常に大切なようですね。
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