勝興寺の七不思議とは?猿や天から降った石が人気!その秘密についても!画像

1998年から23年間の修理を終え、2022年に国宝に指定された「勝興寺」。

寺の門徒が勝興寺の魅力を伝えるために広めたという「七不思議」が人気です。

その詳しい内容について、勝興寺に行って確かめてきました。

目次

【勝興寺】七不思議とは

勝興寺の七不思議はコチラです。

  1. 実ならずの銀杏
  2. 天から降った石
  3. 水の枯れない池
  4. 屋根を支える猿
  5. 魔除けの柱
  6. 雲龍の硯
  7. 三葉の松

「七不思議」は勝興寺の教義とは馴染まない内容が多く、寺の門徒が広めたものだと言われています。

勝興寺の教義:浄土真宗は現世祈祷(恵みを受けるための祈祷) やまじない、占いに頼らない教え。

そのため「七不思議」の詳しい内容は、お寺の方から積極的に説明はしていないのだとか。

ガイドさんから詳しくお話を聞く事も出来ますが、ここでは「七不思議」に詳しい方から聞いた内容をご紹介していきます。

1:実ならずの銀杏

勝興寺の本堂の手前にあるイチョウの木は「実ならずの銀杏」と呼ばれています。

昔は実をつけていたそうですが、子供や村人たちが実をとるために木に登ってケンカをしていたのだそう。

そこで木から落ちたりしてケガをしないようお経をあげた所、実がならなくなったと言われています。

2:天から降った石

「天から降った石」は、石で叩くと金属音がする事から「七不思議」の1つとなっています。

本当はただの珍しい石なのか、隕石なのかはハッキリしていません。

あえてハッキリさせていないという説も(笑)

ですが、このサイズの石が本当に天から降ってきたら、大惨事なんじゃないかという気もしますね。

”近くの国分浜で夜な夜な泣いていたので勝興寺に運び込んだら泣き止んだ”、という言い伝えもあるそうです。

3:水の枯れない池

本堂に向かって左側にある「水の涸れない池」。

勝興寺は比較的高台にあるにもかかわらず、「水が涸れない」ため「七不思議」となったようです。

ですが、実際には夏場などには水が涸れるコトもあるんだとか。

そんな時は隣にある経堂(お経が入っているお堂)のが雨を降らせてくれると言われています。

龍の拡大画像はこちら。

勝興寺は二上山のふもとにあるので、地下水が湧いているのではないかとも考えられているようです。

龍が本堂を火災から守るために見守っているとの言い伝えも。

4:屋根を支える猿

勝興寺の本堂の屋根の4隅には小さなサルがいて、天井を支えています。

別名「四隅を守る天の邪鬼(じゃき)」と言われていて、正確にはサルではないようです。

小さいので、肉眼で見つけるのはかなりわかりづらいです。

  • 本堂右前:見ずらい
  • 本堂左前:見やすい
  • 本堂左奥:片手で支えている
  • 本堂右奥:入れないので見えない

こちらは本堂の側の「サル」を望遠レンズで撮影した画像です。

できれば双眼鏡やデジカメなど、ズームして確認できるものがあると良いでしょう。

こちらは本堂向かって側の「サル」ですが、こちらは肉眼でもわかりやすいのでオススメです。

こちらは本堂の左奥のサルで、奥の「サル」は片手で天井を支えているそうです。

ちなみに本堂右奥のサルは、見えない位置にあります。

本坊の「書院」にも複製品が展示してあるので、近くで見る事も出来ますよ。

5:魔除けの柱

本堂の一番奥にある柱は「魔除けの柱」と呼ばれています。

勝興寺の柱は丈夫なケヤキで作られていますが、この柱だけはケヤキの両方が使われています。

理由は、桜の木はケヤキよりも腐りやすいので、ここが痛んだら全体を修理する目安として使われているそう。

6:雲龍の硯(すずり)

勝興寺の七不思議の6つ目は、雲龍の硯です。

浄土真宗を日本中に広めた蓮如(れんにょ)上人が愛用した(すずり)だと言われています。

蓮如上人が筆をとると硯から水が自然と出てきたという逸話があります。

そんな便利な機能がなくても、美術品として素敵な細工がほどこされていますね。

こちらは「書院」の一番奥の部屋に展示してあります。

7:三葉の松

勝興寺の「七不思議」の最後は珍しい松の木です。

松の葉は通常は2枚なのですが、こちらの松は葉が3枚あります。

図解するとこんな感じです。

日本の松はほとんどが2葉松なのですが、不思議ですね。

ちなみにアメリカの松は3葉が多いそうです。

まとめ

勝興寺の「七不思議」について、調査しました。

初めて行く方も、お客さんに案内する方もぜひ参考にしてみて下さい。

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